殺人などの「工藤会」系組幹部に懲役18年判決 「清水建設」銃撃
2019年2月26日 11時58分

北九州市で2011年に大手ゼネコン「清水建設」の男性社員が銃撃されるなど一般人が襲われた4事件に関与したとして、殺人や殺人未遂罪などに問われた特定危険指定暴力団「工藤会」(同市)系組幹部、今村研一被告(40)の判決が26日、福岡地裁であった。
中田幹人裁判長は「地域住民に与えた恐怖感は大きく、強い非難に値する」と述べ、懲役18年(求刑・懲役20年)を言い渡した。

4事件では同会幹部ら6〜14人が起訴されたが、
このうち清水建設事件と10年に同市で暴力団排除運動を進めていた自治総連合会会長宅が銃撃された事件の判決は初めて。

判決によると、今村被告は工藤会幹部らと共謀し、
(1)10年3月、北九州市で自治総連合会会長方を銃撃し、会長夫婦を殺害しようとした
(2)11年2月、同市の清水建設の現場事務所で男性社員を銃撃して殺害しようとした
(3)同年11月、同市で建設会社会長の内納敏博さん(当時72歳)を銃撃して殺害した
(4)13年1月、福岡市博多区で看護師女性の頭や胸を刃物で刺して殺害しようとした。