そのために4000万円恐喝事件で最高裁に上告しながら、わざわざ上告を取り下げ、2014年12月に府中刑務所に下獄した。
身体で払うべき懲役はさっさっと済まし、出所後は晴れて7代目組長に座ると思った故の決断だったろう。

一度は高山若頭のこうした計画に司組長も賛意を示し、出所後、7代目へと禅譲することを快く承諾したはずである。しかし、高山若頭の服役後、山口組は分裂してしまった。

遠因が高山若頭の恐怖政治にあったことは確かだが、高山の留守中に分裂が起き、自分の在位中に分裂を収拾できないのなら、自分は暗愚な組長として「山口組史」に大きく汚点を残すことになる。
なんとしても自分の手で分裂を収拾したい。出所する高山若頭の手を煩わせたくない。