「沖田さ〜んっ!休憩してくだ〜さいっ!」
私は「は〜いっ!」と答え、作業の手を止め、首に巻いていたタオルで額の汗を拭った。
ここから始めよう。先のことなんてどうなるか分からないけど、ここから始めよう。そう思いながら、ポケットからタバコを抜き出し、咥えたタバコに火をつけた。
「悪ないやんけっ」
悪ないよ悪ないっほんまに悪ない
確かに悪ない
ほな、なんで現場仕事しとるって胸張って言わんねやろ
そこが見苦しいほど悪すぎるやろがい
自分で頼み込んでさせて貰った現場仕事やろう
誇り持って働かなああかんと思うよ