漂流する神戸山口組 暗殺失敗、本部事務所使用停止…六代目山口組が漁夫の利か
2017.11.27 06:30

 平成27年夏の指定暴力団六代目山口組の分裂に端を発した“三つどもえ”の抗争が新たな局面に移行した。年の瀬を目前に控え、六代目山口組と対峙(たいじ)する指定暴力団神戸山口組が苦境に立たされているのだ。
半年ほど前、組を離脱した一部幹部らが「任侠(にんきょう)団体山口組」(任侠山口組に改称)を結成し、歯車が狂った。任侠側のたび重なる挑発に、神戸系組員が任侠トップの暗殺を試みたが失敗。
さらに、兵庫県淡路市の本部が裁判所から使用禁止を命じられた。捜査関係者は「裏切り者は決して許さないという任侠道の筋目を通すことができなかった上に、事務所の使用停止で、警察の包囲網が強まったのではないか」とみる。
警察当局は「窮鼠(きゅうそ)猫を噛む」事態が発生し、大規模抗争に発展する恐れもあるとみて、警戒を強めている。

「定例会」と言えず

 11月15日昼、神戸市中央区にある神戸山口組の4階建て拠点ビルの前に、続々と高級車が到着した。ノーネクタイにカラーシャツという異例のラフな格好で登場したのは神戸山口組の直系組長の面々。
組員の出迎えを受け、次々と中に姿を消していった。

続きを読む
ttp://www.sankei.com/west/news/171127/wst1711270002-n1.html