別冊宝島161「実録!ムショの本」P204〜206  
◆出獄者インタビュー

・事件の中身でバカにされイジメられます。
 豆ドロ(強姦)とか幼女のいたずらとか、特に強姦致死や幼女虐殺で入ったやつは悲惨です。
 何も殺すことないよね、タチ悪すぎる。そんなひどいこと、誰だってできない。
 女子供殺すやつはヤクザでも暴走族でも何でもない。

・もう、徹底的にイジメますね、強烈なヤキ入れて、ヒイヒイいわせてやる。
 少年院も刑務所もワルの吹き溜まりだけど、許せないことはキチっとけじめつめますからね。
 新聞沙汰になった事件なら、皆んな燃えますよ。
 廊下ですれ違っただけで、そいつをめちゃめちゃぶちのめしてやる気になります。
 犠牲者の親にも感謝されるしマスコミにとりあげられるかもしれない。一躍ヒーローですよ。

・雑居房は5〜6人なんだけど、全員から 「臭え」「ブタ」とののしられてしょっちゅう腹をぶん殴られます。
 トイレのションベン飲ませたり、ウンコ食べさせたり。
 皆、やることないからイジメも陰湿でどんどんエスカレートしていく。
 気の弱いやつはすぐに気がおかしくなる。
 そしてしばらくしたらそいつ飯食わなくなり、夜中に突然起きたりウンコで粘土遊びしたり、ますます殴られて。
 で精神病院送りですね。

・どんな罪で送られてきたかは、看守がわざとリークしてくれる。
 もちろん看守はイジメにも一切口を挟みません。
 そいつの顔にあざとかつけるようなマネしない限り。
 俺たちのストレス解消だってわかってるんですよ。
 俺たちがいくら大声出してエキサイトしようと、黙ってみてるだけ