任侠山口組定例会の日に大物幹部を再逮捕した大阪府警の執念…六代目山口組系からは独立組織の誕生か?
2018.03.06

 今回定例会の開催が夕刻からとなったのは、ある理由があったと関係者らは話している。
それは任侠山口組で本部長の重役を務める四代目真鍋組・池田幸治組長が、この日に釈放されると見られていたからだ。
 任侠山口組サイドしては、組織の要である本部長の釈放後に定例会を開催させたかったと思われる。
だが、それを見越したかのように、大阪府警は池田組長を釈放することなく、前回の容疑と同じ柔道整復師の施術報酬詐欺で再逮捕したのだ。
「前回同様、整骨院で虚偽の書類を偽造して医療費を騙しとったとする容疑ですが、
被害額も16万円と少額だったことを見ても、あえて再逮捕する必要があったのかと疑問に思います。
罪状も同じですから、一度目の逮捕でひとつの事件として取り調べることも可能だったのではないかと考えられるからです。
それだけ、池田組長を長く拘束しておきたいとする警察当局の意思の表れではないでしょうか」(法律に詳しい専門家)

六代目山口組六代目清水一家に異変が起きた。
 高木康男総長が率いる六代目清水一家は、五代目山口組時代には故渡辺芳則組長が命名した「五菱会」と名乗っていた時期があった。
巨大な闇金融システムを構築し、莫大な利益を上げて、「闇金の帝王」といわれた人物が、
その五菱会で実質的なナンバー2だったといわれたことから、かつて五菱会の名もメディアに大々的に報じられたことがある。
この巨大闇金事業は2003年に摘発され、高木総長や実質的なナンバー2も逮捕されるに至った。
 その五菱会時代に若頭を務めて、六代目清水一家で顧問の要職にあった豊田組豊田邦治組長が、六代目清水一家から処分され、組を離れることになったのである。
処分の理由については関係者らが重く口を閉ざし、詳細は明らかにされていない。