>>75
・読みやすいですか?
 児童文学というよりも、おとぎ話風ではないかな、と思いました。
 全体を通して観念的な言葉が多すぎて、具体性に欠けていると感じました。
 特にセリフは芝居がかりすぎて、私にはちょっとそらぞらしく感じられてしまいました。

 前に出てきた前提がどこかに行ってしまっていて、読んでいてどういう状況なのか解りづらかったです。
 ・吹雪が止んだら山越えをしよう→吹雪の中、薪を拾いに行く→明日、春が来る→翌朝(あれ? おじさんとの山越えはどうなったの? 一晩待ってくれたってこと?)
 ・北風の主→王→王たち(? 複数いるの? 一人じゃないの?)

 セリフがカギ括弧で括られていなかったり、括られていても同じ話者が連続して発言しているように読めたりで、
 誰のセリフなのかが、私には判りにくかったです。
 「狼たちよ」からの詩も、はぐれ狼の歌とも、プリューの歌とも受け取れるので混乱しました。
 (はぐれ狼の一人称が狼なのか、プリューがはぐれ狼を見て思い浮かんだことを歌っているのか、判りませんでした)

・ラストは気になりますか?
 続き云々よりも、作者の中で伝えたいことが決まっていないように感じられて、そこが気になりました。
 単なる虚飾だと解っていても、平和な日常に戻るのが理想だと思うのなら、そういうラストになるように条件を整える必要があるし、
 みんな仲良くなんて、しょせん嘘にすぎないと思うのなら、そういうラストになるように書けばいいと思います。
 物語の舞台や筋書きは、伝えたいメッセージ(大抵ラストシーンに一番強く出る)に説得力が出るように、
 「こういう条件なら、こうなるしかないよね」とラストに向けて前提を組み立てていくものだと思います。
 なので、プリューが家にいる間に太陽のひもの話を出したり、最後まできちんと隣の国の兵士の動きを書き込んだりして、
 一度出した設定をきちんと使い切ることを意識するといいんじゃないかな、と思いました。