あんまり誰も語らないけど
15才の万吉が、株式相場に手を出すじゃない?
坊屋津光五郎(元兜町の風雲児)を参謀にしてさ
昭和ハウスという、新建材で破格の30万円でプレハブ住宅を供給するという
23円のボロ株を
1200円ぐらいまで上げたところで、売却
大金を手にして、西海村に凱旋(がいせん)するわけだ
今日、40年ぶりぐらいにこの部分を再読して
赤姫山や特少以前で、絵はまだ稚拙だけれど
よく出来ていると思った

水戸のおババも一目置く、白川会長の側近の仲代という人物が
自身の小指を切り落として
それを天ぷらにして白川に提供するところなど
少年誌の概念を、超えていると思った
しかし、たかが番長漫画で
株式相場を、舞台に描こうという発想をした本宮先生の心意気は
どこから来たのか?
若き日から、本宮氏は相場に興味をもっていたのか?
リアルタイムでこの部分を読んだ少年の私は
株式相場という存在を、
この漫画で初めて知ったし、感嘆したもんだよ