正社員として採用通知を受けたが契約社員扱いで解雇されたとして
京都市左京区の男性(39)が
断熱素材などの研究を行う京都大発のベンチャー企業「ティエムファクトリ」(東京都)を
相手取り、正社員としての地位確認や未払い賃金など815万円の支払いを求めて
京都地裁に提訴した

 訴状によると
男性は「エアロゲル」と呼ばれる物質の研究職として
2016年11月に同社に採用された
その際、採用通知書には「正社員」「(契約期間)定めなし」と記載されていた

 しかし、同年12月の入社時に
担当者から「国の助成金を得るために形式的に必要」などと言われ
有期契約の雇用契約書に署名を求められ、署名押印した
今年5月、上司の嫌がらせ是正を会社の代表者や京都労働局に相談すると
雇い止めを通告されたという

正規職員として募集・採用しながら、非正規職員の雇用契約書にして署名させ
最終的に任期満了で雇い止めという悪質な採用詐欺とみられる