題『病院の絶対王政』

俺は病院ビルメンとして勤務していた
ところがうっかり狭い箇所の作業で、白衣を着た人物に肩をぶつけてしまった

俺   「すみません!」
白衣の人「ああ、いいよ。大丈夫」
俺   「申し訳ございませんでした!」
白衣の人「気にするな。気にするな」

・・・その日の夕方

事務長「お前、医局で問題になってるよ」
俺  「え?何がですか」
事務長「外科の先生に肩ぶつけただろ。医局秘書が見てたらしいぞ」
俺  「ああ、外科の先生だったんですね・・・。謝っておきましたが」
事務長「分かってるな」
俺  「え?」

こうして俺は始末書を書かされ、院長に呼び出され安全違反の訓告処分となる
壁に貼り出された俺の名前を見て、もうこの病院には居られないと悟ったのだった