中国メディア・今日頭条は7日、「日本人は中華街に行きたがるのに、どうした本場中国には行かないのか」とする記事を掲載した。

 記事は、「日本には『中華街』が存在する。日本の中華街は『唐人街』と呼ばれることもあり、中国からやってきた多くの華僑・華人がこの地で中国料理店を開いている。
いわば、日本で最も中国の風俗が体験できる場所だ。横浜の中華街、神戸の南京町、長崎の中華街ではさまざまなスタイルの中国グルメが堪能できることから、多くの日本人でにぎわっている」と紹介した。

 そのうえで、日本のネット上で「中華街に行きたがる日本人がいるのに、本当の中国に行こうとしないのはなぜか。2万円もあれば本場の中国に行けるのに」との疑問が提起されたとし、
これに対する日本のネットユーザーの意見を伝えている。

 まずは、「食事をしに行くだけだから」、「むしろ日本製の中国料理が好きだから」、「中国の飯はそんなにおいしくない」、
「別にそこまでお金も時間もかけたくないから」など、日本の中華街に行くのは単に食事が目的であり、わざわざ本場に行くほど大げさなものではないという声を紹介した。

 本場の中国料理ではなく、日本人の口に合うようアレンジされた中国料理を求めて中華街に行くことを選ぶ日本人も少なくなさそうだ。もちろん、
実際に中国に行けばおいしい食べ物はいくらでもある。「北京と杭州と上海に行った。北京ダックや東坡肉、小籠包は現地の方がおいしい」という回答も見られた。

 また、「世界的に中華街はスラムの様相を呈することが多く、日本みたいに食のアミューズメントパーク化しているのは珍しい」という意見があるよ
うに、中華街が日本人に「中国の料理や中国気分を味わうならここで十分」と思わせる魅力を持っているとの見方をするユーザーもいるようである。
旧正月の春節時期には盛大にイベントが催されるなど、日本の中華街は確かにグルメと異国情緒とエンターテインメント性を兼ね備えていると言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)