0001私垢版2021/09/16(木) 19:52:15.15ID:adksS1ek?2BP(1000) 文字打つの苦手だからゆっくり話します。 9歳の頃の話。 私の地元には○○塚という遺跡?みたいな物があった。 子供からしたらただの小さい丘で、特に仕切りもなかった為、私と友人はよくその丘の頂上で駄菓子を食べていた。 ある日、いつも通り友達とバカ笑いしながら丘の上で駄菓子を食べていると老人が近づいてきた。 「おい!!!!」 老人は凄い声量で私達に話し掛けてきた。 この老人のせいで私は10年間苦しむ事になる。
0002私垢版2021/09/16(木) 19:57:32.31ID:adksS1ek?2BP(1000) 老人は凄い形相で丘のふもとから私達を睨み付けていた。 「降りてこい!!そこは大事な遺跡なんだぞ!!」 9歳だった当時、ここがそんなに大事な所という自覚が無かった為 友達と急いで降りて老人の前に立ち尽くした。 「ごめんなさい、ごめんなさい。」 二人でとにかく謝ったら 老人は先程までの態度が一変して 「分かればいいんだ。もう登るんじゃないぞ」 と言われた。
0003私垢版2021/09/16(木) 20:02:05.63ID:adksS1ek?2BP(1000) 老人はそこから、ずーーっと自分語りをしていた。 私達は怒られた手前、なかなか帰れず夕方まで老人の話を聞く事になってしまった。 友人が「そろそろ門限なので…」 と言って帰ったあと、私も一緒にフェイドアウトすれば良かったのに、何故か残ってしまった。 その理由は、老人の昔話が少し面白いと思っていて老人は悪い人ではないと考えていたからだ。 しかし、私にも門限があるため 老人に「もう、帰ります。」 と告げると 「そうか、ちょっとおいで」 と手招きをされる。 なにかと思い近づくと熱い抱擁をされた。 「話を聞いてくれてありがとう、ありがとう。」 そういって抱き締められた。
0004私垢版2021/09/16(木) 20:04:20.07ID:adksS1ek?2BP(1000) 抱き締められた時に うわ、抱き付いてきた…嫌だけど嬉しかったんだろうな と思い、あまり抵抗せず大人しく抱き締められていた。 老人は満足したのか、私から離れてにっこり笑い バイバイと言って帰してくれた。 一旦風呂落ち
0005私垢版2021/09/16(木) 20:25:18.40ID:adksS1ek?2BP(1000) その日から私は老人と会うたびに話すようになっていた。 私の家は○○塚を通らなければ帰れない所にあり、老人は○○塚の前によくいた。 老人は私を見付けると嬉しそうに「おーい」と手を振り、私も完全に心を許して駆け寄っていた。
0006私垢版2021/09/16(木) 20:28:39.19ID:adksS1ek?2BP(1000) そんな日常をしばらく続けていたある日 老人と話して帰ろうとしたら後ろから抱き締められた。 今まで対面でハグはしたことがあったが、バックハグは初めてで私は動揺した。 老人の手がなんとなく私の胸にある気がして私は必死にもがいて老人から離れた。 老人はいつもと変わらずにっこりと笑い バイバイ といってきた。 私は初めて老人の笑顔にに底知れぬ恐怖を覚えた。
0009私垢版2021/09/16(木) 21:59:40.52ID:adksS1ek?2BP(1000) >>8 レスありがと ほんとあのときの笑顔トラウマになってる 私は両親に黙っていようと思ったが、帰り道必ず○○塚通らなければならない恐怖に負けて夜ご飯を食べながら話した。 もう必死に泣きながら話した。 両親は直ぐに警察に通報、翌日○○塚で私を待ち伏せしている老人を連行してくれた。
0010私垢版2021/09/16(木) 22:02:35.85ID:adksS1ek?2BP(1000) 老人はその日以来、しばらく姿を現さなかったが、 通報して一週間後、今度は老婆が居座っていた。 老婆は私を見ると、早足で近付いてきて 「私ちゃんかい?」と聞いてきた。 大人であれば、しらばっくれたりできたのだが、当時小学生の私は反射的に「はい」と答えてしまった。
0011私垢版2021/09/16(木) 22:05:57.73ID:adksS1ek?2BP(1000) 老婆は私に突然謝り始めた。 「うちのやつが〜」「ごめんね〜」「こんなことはないように〜」 と言われ、 あ、老人の奥さん? と直感的に思った。 私は自分の身内以外の年寄り恐怖症になっていた為、その老婆も恐ろしかった。 私は何も言わず走って逃げた。 泣きながら逃げた。凄く怖かった。
0012私垢版2021/09/16(木) 22:08:32.60ID:adksS1ek?2BP(1000) それからというもの、老婆はいつも○○塚で私が通り過ぎるのを見ていた。 毎日毎日、話しかけては来ないが ニコニコ笑顔で私を見ている。 気が狂いそうだった。
0013私垢版2021/09/16(木) 22:12:32.36ID:adksS1ek?2BP(1000) 私はまた両親に相談した。 この時は特に被害もないため、父親が老婆に話し掛けてくれた。 父「お婆さん、うちの子と仲良くしてくれてるんですか」 老婆「あら、私ちゃんのパパかしら」 父「はい、そうです。いつもここにいるそうで」 老婆「そうなの、また主人が悪さしないように私ちゃんを見張ってるの」 老婆曰く、老人から私を守る為に立っていたらしい。 ただ、父は私が怖がっているという話をしたら次の日から老婆も姿を現さなくなった。
0014私垢版2021/09/16(木) 22:16:09.55ID:adksS1ek?2BP(1000) そして半年後、○○塚から少し離れた所に一軒家を建てて私は引っ越した。 父は「元々一軒家が欲しかった」と話していたが、小学校が変わらない程度の場所にわざわざ引っ越してくれ、○○塚を見なくて済む場所を選んでくれた父に感謝しかなかった。
0015私垢版2021/09/16(木) 22:19:34.24ID:adksS1ek?2BP(1000) 一年後、10歳になった。 ずっと穏やかな日を過ごしていた…と思ったら同級生があの老人の被害に遭った。 ○○塚の近くで後ろから羽交い締めにされたらしい。 すぐに警察が動いたらしいが、どうやら老人は認知症を患っているらしく逮捕とはならず、そのまま老人家族の意向で老人ホームに入ったらしい。
0016私垢版2021/09/16(木) 22:23:02.48ID:adksS1ek?2BP(1000) 凄く安堵した。 内心、新しい家がバレたら張られるかもしれない。 と怯えていたので、老人ホーム行きのおかげで私は徐々に老人の存在を忘れていった。 そしてそのまま中学生になった。
0017私垢版2021/09/16(木) 22:26:19.00ID:adksS1ek?2BP(1000) 中学生になった私は夜、塾に通っていた。 塾は嫌いだったが、中学で友達になった子達がみんなその塾に通ったいた為、どうしても通いたかった。 中学時代友達だった子たちはカースト上位の子達でそのグループからハブられたくなくて必死だった。 今思えばアホらしいが、昔は本当にそれが全てだった。
0018私垢版2021/09/16(木) 22:30:17.41ID:adksS1ek?2BP(1000) 塾の帰り道、友人があることに気付いた。 「ねぇ、あそこの曲がり角…なんか無い?」 小声で話し掛けてきたので、静かに振り向くと 何か黒い、塊が見えた。 「え、なにあれ…怖…行こ、帰ろ」 私は直ぐに友人の手を引いて早足で歩いた。 当時、私は都市伝説やホラー映画等にハマっていた為 やべぇ、やべぇの見た! と怖がりながらも少し興奮していた。
0019私垢版2021/09/16(木) 22:34:50.09ID:adksS1ek?2BP(1000) 黒い塊が最初なんなのか分からなかった。 だが、次第にそれが人間だということに気がついてきた。 塾の帰り道、いつも友人と帰っているのだが、 結構な長い距離感を保っていつも誰かがついてきていた。 私と友人の家は近い距離にあって、友人の家の方が奥にあるため、私は友人が凄く心配だった。
0020私垢版2021/09/16(木) 22:36:29.89ID:adksS1ek?2BP(1000) 何気なく、友人に 「あの黒い人、怖くない?私と別れたあと、大丈夫?」 と聞くと 「あぁ、私ちゃんと別れたらその人、戻っていくよ」 と言われた。 ゾッとした。
0021私垢版2021/09/16(木) 22:40:21.41ID:adksS1ek?2BP(1000) あの黒い人は私達をつけることが楽しいのではなくて、私個人に興味がある……? という考えが過ったが、考えすぎだとその場ではそれ以上友人とその話はしなかった。 その夜、この日は塾が無かった。 家でのんびりして、あとは寝るだけ…という頃。 ふと、自分の部屋から外を見た。 すると、街灯の真下に全身黒ずくめの人が立っていた。 顔はパーカーを被っていて見えなかった。
0022私垢版2021/09/16(木) 22:43:33.89ID:adksS1ek?2BP(1000) しばらく、私はその人を見ていた。 その黒い人は私の方を見る訳でもなく、ただ私の家の前に立ってた。 気味悪い… 父親に言ったら、父は直ぐに家の外に出てその人を見た。私は二階からそっと覗いていた。 黒い人は父が家から出て来たのを見ると、直ぐ近くの曲がり角へと消えていったので、父もその姿を殆ど捉えることはできなかった。
0023私垢版2021/09/16(木) 22:47:43.42ID:adksS1ek?2BP(1000) 私は昔の恐怖が蘇った。 あの老人だ…老人ホーム抜け出したんだ… きっとそうだ… あんなに塾に執着してた私も流石に怖くなり、塾をやめた。 友人に昔遭った出来事、塾をやめた理由を話すとその噂はグループ全体に広がって、みんな塾をやめた。
0026私垢版2021/09/17(金) 07:22:13.78ID:EZ7aNTEq?2BP(1000) >>25 おはよ、続き軽く書いて行くわ 塾をやめてからというもの、あの黒い人は電灯の下に現れるようになった。 夜10時頃〜12時くらいまで 毎日ではないが週2くらいの割合で。 私は毎日電灯をひっそり確認することが日課になっていた。 もう父親にも報告していなかった。 そもそもこの黒い人が自分目当てなのかも分からなかったからだ。 家に嫌がらせをしてこないし、塾の帰り道につけてきていた人間と同じという確証もなかったからだ。 私の中学時代はこんな感じ。
0027私垢版2021/09/17(金) 07:28:29.82ID:EZ7aNTEq?2BP(1000) 高校生になった。 陸上部マネになった私は中学時代の塾帰りくらい帰りが毎日遅くなった。 高校が遠かった事と、陸上が強豪高だったのもあって 家に着くのはいつも9時頃だった。 家の前の電灯、あそこでばったり黒い人に会うんじゃないか…と少し心配していたが、そんな事は起こらなかった。 しかし、事件は夜、最寄り駅の駐輪場で起こった。
0028私垢版2021/09/17(金) 07:32:48.83ID:EZ7aNTEq?2BP(1000) 私の最寄り駅の駐輪場は野晒しで 自転車を並べる線を軽く引いただけの簡素な所で街灯も少なく、自転車が見え難かった。 私はここら辺に止めたんだけどなぁ… と思ういながら自転車をゆっくりと探していた。 一緒に降りたリーマンや学生は自分の自転車を見つけていなくなった頃、やっと自分の自転車を見付けた。 私以外にもう一人、自転車を探している男がいた。 私は、ここの駐輪場暗くてわからないよねぇ とその男に同情しながら自転車に跨がりこぎ始めようとした。
0029私垢版2021/09/17(金) 07:37:12.79ID:EZ7aNTEq?2BP(1000) 「あの…」 突然男が話し掛けてきた。 「…はい?」 と自転車を止めてそちらを見たら、男は私の自転車の前まで猛ダッシュしてきていた。 私はヤバイ!!!と思って自転車をこごうとしたが、相手が先に自転車のカゴを掴んでいた。 そいつはカゴを勢いよく揺らしながら 「見付けた!!!見付けた!!!ハハハハハハハハ!!!見付けた!!!!!!アハハハハハ」 と高笑いしてきた。 叫ぼうとしたが、声が出なかった。 突然の事でパニックになってしまい、私は小さい声で 「やめて、おねが…やめて」 しか言えなかった。
0030私垢版2021/09/17(金) 07:44:08.90ID:EZ7aNTEq?2BP(1000) 男は勢いよく私の自転車を薙ぎ倒した。 私は自転車ごと吹っ飛び、コンクリートに頭を強打。 ガンっ!!と頭に音が響いた。 目が霞んでるが、なんとか起き上がろうしたが、男がお腹辺りに馬乗りになる方が早かった。 「ヤらせろヤらせろヤらせろヤらせろヤらせろヤらせろ」 呪文のように最低な事を馬乗りになりながら言ってくる男。 肩を両手で掴まれ凄い勢いで縦に振られて視界が揺れた。 その時、パニックになりながらもこんな事を考えていた。 なにこの人、だれ、しらない、見付けた?なにそれ、わかんない、こわい、やめて、離して、キモい、どうしたらいい、痛い、助けて こんな感情がぐじゃぐじゃ頭の中を巡ってる中 あ、街灯の人なのかな それとも塾帰りの人? あれって、老人じゃなかったんだ と冷静な分析までできた。 パニックになると思考回路がめちゃくちゃで 私は叫んだりすることを忘れていた。
0031私垢版2021/09/17(金) 07:47:34.28ID:EZ7aNTEq?2BP(1000) 男は20代くらいの若い男 力が強すぎてマウント取られた時点でもう動く事は到底できなかった。 男は周りが気になったのか 先程よりボリュームも下げてキモい笑みを浮かべながらブツブツなにかを言ってた。 「会えた、会えたフフフ、フフフ」 って、他にもなんか言ってたけど頭を強打したせいかあんまり聞こえなかった。
0032私垢版2021/09/17(金) 07:51:27.28ID:EZ7aNTEq?2BP(1000) 男は私の下半身を触りたかったのか、 お腹辺りのマウントポジを少しずつ下にずらしていっているのがわかった。 私がずっと顔と胸を庇っていた為、つまらなくなったんだろう。 男が膝で私の股をグリグリしてきた。 「いっった…いた…い」 膝の骨を押し付けられ非常に痛かった。
0033私垢版2021/09/17(金) 07:54:13.30ID:EZ7aNTEq?2BP(1000) パニックになりながらも その痛みで少し冷静さを取り戻した私。 こいつ、好き勝手グリグリしやがって 女だからこの程度だけど男だったら…… ………………あ、 男が下がってくれたおかげで私の足は今男の股間に入っていた。 私はありったけの力を込めて 男の玉を蹴り飛ばした。
0034私垢版2021/09/17(金) 07:57:09.27ID:EZ7aNTEq?2BP(1000) 男は虫の死骸のようにひっくり返って悶えてた。 「ブヘエァア、ブヘェアアア」 キモい声出して悶えてた。 私は直ぐに自転車を拾い、家まで競輪選手のような早さで自転車こいで帰った。 あの時、駅で駅員に助けを求めれば良かったのに、私はそこまで頭が働かず、家に帰った。
0038私垢版2021/09/19(日) 02:08:37.57ID:Kbm6JCfd?2BP(1000) 家に勢いよく入って、呆然と玄関で立ち尽くしていると妹が私を見てい凄い顔をした。 「お姉ちゃん!!!なにそれ!!顔!!」 「へ?」 どうやらコンクリートに頭を強打した時に血が出たらしい。おでこが真っ赤だった。 自分の手で血を触ったら一気に力が抜けて玄関でへたれこんだ。 妹は急いで両親を呼んでくれて 救急車を呼ぶと言われたが、私は警察を先に呼んで欲しいと頼んだ。 母が医療関係の人間だったので、一応傷の具合とか見てもらって、救急車は呼ばないことになった。 私は駐輪場に鞄丸ごと置いて逃げてしまった為、どうしても取りに行きたかった。
0039私垢版2021/09/19(日) 02:12:37.30ID:Kbm6JCfd?2BP(1000) 警察の人に事情を説明して、パトカーで駐輪場まで行った。田舎でよっぽど暇だったのか、ものすごい数の警察官が来てビックリしたのを覚えてる。 実際に襲われた所を見ると、鞄はそのままだった。 しばらく写真とか撮って、やっと鞄の中身を確認させてもらったのだが、何も取られていなかった。 駐輪場には監視カメラがなく、その近くのカメラを見ると 前屈みになりながら走っていく男がいたそうだ。私が自転車で逃げていく時間とほぼ変わらない時間だった様子を見ると 犯人は鞄を見たり盗ったりする余裕が無かったようだ。
0040私垢版2021/09/19(日) 02:18:28.51ID:Kbm6JCfd?2BP(1000) 両親や警察に心当たりはあるか、と聞かれたが 今まで色んな変人に付きまとわれすぎて、どれなのかもよくわからなかったが、全て話した。 父は家の玄関前に安い防犯カメラを取り付けて、例の街灯を写せるようにしてくれた。 警察は駐輪場での犯罪が比較的に多いということで役所に掛け合って、駐輪場の改善を提案するそうだ。 私は高校生なのに夜7時以降の一人外出が禁止になった。帰りが遅い場合は親のお迎えつき。 この時私は 年寄り、街灯、黒い服、男性など、色んな物が恐怖症になっていた。
0041私垢版2021/09/19(日) 02:21:41.71ID:Kbm6JCfd?2BP(1000) 両親の努力の甲斐あって、防犯カメラが写している街灯には例の男が写ることはなかった。 夜も迎えがあるので、高校中盤〜後半はとても平和だった。 と、私は勘違いしていたことに高校卒業後の事件で思い知らされる。
0043私垢版2021/09/20(月) 16:22:42.69ID:/iyjXmXc?2BP(1000) >>42 傷は幸いにも残らなかったよ、ありがとう泣 変人抜きにすれば幸せな人生なんだけどね…ハハハ
0044私垢版2021/09/20(月) 16:28:14.36ID:/iyjXmXc?2BP(1000) 私は19歳になった。 大学で初めて彼氏もできて、ウキウキだった。 彼氏ができると自然と外泊が多くなり 彼氏の家で半同棲状態になる。 両親公認のお付き合いだったので、私は殆ど地元に帰ることが無くなった。 ある日、大学付近でバイトをしたかった私は住民票を貰いに地元に帰った。 勿論、夜は怖いので午前中に。 住民票を受け取り、実家に帰って他愛もない話を家族としたあと、夕方くらいに家を出た。
0045私垢版2021/09/20(月) 16:35:12.82ID:/iyjXmXc?2BP(1000) 駅までの道を歩いて、曲がり角を曲がると私は知らない男にぶつかってしまった。 「す、すみません」 そう言って直ぐ立ち去ろうとしたが、腕を掴まれた。 ビックリしてその男の顔を見ると私は震えた。 あの、男だ…あいつだ、!! あちらがなにも話さず腕を離してくれないので 「あの、すみませ…ぶつかって、ほんとに」 と私は男を知らないふりをした。 男は私の腕をサッと離してくれた。 どうやら他の人が通りかかったらしく、周りを気にしているようだった。 私は今のうちに!と思い、すみませんでした!!と言って走って逃げた。 心臓がバクバクだった。 あの時、朦朧とした意識の中で見たあの男の顔。 今日会った男の顔。 似すぎてる、いや、本人だ! 私は近くの交番に駆け込み、警察に助けを求めた。
0047私垢版2021/09/21(火) 07:53:29.57ID:PEntyLjk?2BP(1000) >>45 ありがとう…!頑張って書くよ! ただ今は結婚して子供もいるから一気に書けなくてすまぬっ
0049私垢版2021/09/21(火) 08:12:22.94ID:PEntyLjk?2BP(1000) 警察は私をパトカーに乗せて急いで現場まで行った。 周辺をくまなく走ったが、それらしき人物はいなかった。 私は警察から、しばらく色々呼び出したりする可能性があるから実家にいることはできないかと言われ、一週間ほど残る事になった。 この一週間、私は大学を休んで家から一歩も出なかった。警察から呼ばれた時はパトカーで送り迎えしてもらうというVIP対応。 警察は一番近い防犯カメラを見たが、それらしき男は映っていなかったという。 仕方ないと思った、そもそも田舎だし、家の外に向けて防犯カメラつけている家なんて我が家くらいだろう。
0050私垢版2021/09/21(火) 08:21:04.77ID:PEntyLjk?2BP(1000) 私はその後、また彼氏の家に戻った。 両親は実家にいるより彼氏の家にいる方がきっと安全と思い、家に帰らない事をさみしいが快く受け入れてくれていた。 私はバイトを始めた。 彼氏は無理しなくてもいいと言っていたが、もう同棲しているようなものだった為、食費だけでも私が出したかった。 大学が終わったあとのバイトだった為、帰りは必然的に遅くなった。しかしここは地元じゃない。あいつはいない。
0051私垢版2021/09/21(火) 09:01:05.13ID:PEntyLjk?2BP(1000) 彼氏は私のバイト終わりによくバイト先まで来てくれていた。 そして、私の誕生日。 二十歳になった。 その日私はバイト、彼氏にも用事があり お互い駅で待ち合わせしてからお祝いすることになり、私はバイト先から駅まで歩いていた。 夜九時半、すっかり人通りも無くなっていた。 彼氏と電話をしながら もうすぐ駅だよ〜と話していたら、後ろから突然を誰かに目隠しをされた。 ゴツゴツした手が私の両目を覆っていた。 私はあまりにも突然の事で立ち止まり 「……え、だれ…」 と言った。 正直、最初は彼氏だと思った。 でもおかしい、電話から彼氏の声が聞こえるのに、背後の男から声は聞こえない。 彼氏じゃない…!!! と覚った瞬間、私は思いっきり叫ぼうとした。 「いやぁああ!…んーー!!」 男は片手で私の目を隠し、もう片方の手で口を塞いできた 騒げなくなった私はただ震えるしかできなかった。 男は私の耳元でこう呟いた。 「みーつけた。」
0052私垢版2021/09/21(火) 09:05:10.90ID:PEntyLjk?2BP(1000) この言葉を聞いた瞬間、私は理性を失いボロボロと泣いた。 この言葉、私にはしっかり思い入れのある言葉なのだ。 実は、○○塚で老人に会った時にいた友人。 この子は小学校〜高校までずっと同じの大親友なのだが、友人が私によくふざけてやっていた事なのだ。 教室、登下校時、待ち合わせの時など… それをこの男が知っていると分かってしまって もう冷静ではいられなかった。
0056私垢版2021/09/21(火) 23:14:36.00ID:PEntyLjk?2BP(1000) たった数十秒の出来事なはずなのに 時が進んでいないと思えるくらい長く感じた。 体全体がガクガク震えて立っていられなくなりそうになったその時 「おい!!!お前!!!」 「誰か!みんな急いで!!!」 「てめぇ!!」 だれかが男を怒鳴り付けながら走ってきた。 声で直ぐにわかった 大学のサークル仲間と彼氏だ。 どうやら、今日が私の誕生日だった為 駅でサプライズをしてあげようと集まってくれていたらしい。 それで電話をしていたのに突然私が変な事を言ったり叫んだりし始めた為、 彼氏はサークル仲間と探しに来てくれたようだ。 男は血相変えて逃げていった。 私は地面に崩れ落ちた。 サークルの女友達が私を抱き締めながら怪我がないか、大丈夫かと慰めてくれた。 男性陣は全員で男を追っていった。 涙が止まらなかった。 しばらく泣き続けていると、警察が到着した。
0057私垢版2021/09/21(火) 23:17:28.73ID:PEntyLjk?2BP(1000) 友達が警察に経緯を説明して、男性陣達に連絡をしてみた。 すると、女友達が私に向かって 「良かった!!捕まえたって!!今みんなで拘束してるらしいからどうする?一緒に行く?」 私は首を横に振った。 あの時は恐怖のせいでそんなとんでもない事無理だ!と思っていたが、今思えばそのツラ 見てやればよかった…
0058私垢版2021/09/21(火) 23:26:07.65ID:PEntyLjk?2BP(1000) 警察は男を連行。 私は取り敢えず疲労困憊していたので、お風呂に入ったあと死んだように寝た。 この事件の発端は私の地元である為、男の身柄は地元の県警に引き渡された。 彼氏の家と私の実家は県を跨いでいるのだが、奴はそれでも追ってきたという事実が恐ろしかった。 そして、何日か過ぎたあと私は警察に呼び出されて事情聴取を受けた。 そこで衝撃的な事を聞かされる。 警「私さん、今から話すことはかなりショックかもしれません。」 私「はい、、、」 私は下着とか、そういう私物をいつの間にか盗まれたりしてたのかなぁと思った
0059私垢版2021/09/21(火) 23:32:19.18ID:PEntyLjk?2BP(1000) 警「まず、犯人の家と貴方の家は差ほど離れておりません。」 私「そうですか…」 警「自宅を捜索したのですが、犯人の家の中にはあなたの隠し撮り写真だらけでした。写真を撮られていたという自覚はありましたか?」 私「い、いえ、、ありません。」 警「それでですね、仏壇にあなたの写真がところ狭しと貼られてまして」 私「ぶつ、え?仏壇!?」 警「私さん、9才の時に被害に遭ってますよね、年配の男から」 私「は、はいそうです…」 警「その男の仏壇に飾られてるんですよ、あなたの写真が」 私「は……え、、え?」
0060私垢版2021/09/21(火) 23:36:42.29ID:PEntyLjk?2BP(1000) 全く意味が分からなかった。 犯人が自分の家に仏壇を置いてて…? そこに私と老人の写真を飾ってる……? 私が混乱していると直ぐに警察が付け加えた。 「犯人は老人の孫です。」 衝撃だった。 頭に雷が落ちるとはまさにこの事だと思った。 私「でも、え、なんで…仏壇、え、あの…よくわからなくて、その」 私はどこから聞けばいいか分からず、カタコトでずっと話していた。 どうやら、警察曰く 犯人はすべての経緯を警察に洗いざらい話したらしい。
0061私垢版2021/09/21(火) 23:44:56.98ID:PEntyLjk?2BP(1000) ここで犯人をAとして話す。 Aは老人の孫だ。 老人は認知症を患っていて親族から嫌われていたが、Aは老人が大好きだった。 Aは中学時代、初めて私の話を聞いた。 可愛らしい女の子が懐いてくれている とよく話題にしていたそうだ。 しかし、私のせい(?)で老人は家を出ることになり、老人ホームに行くことなる。 老人は老人ホームに行くと、家族の殆どが見舞いに行かず、Aが高校の時に脳梗塞で亡くなったらしい。 老人は老人ホームで 「私ちゃんに会いたいなぁ」 とよくぼやいていたそう。 見舞いにも来ない親族に今ある家を渡すくらいなら、Aに渡したいと遺言に書いたらしい。 そしてAは老人の一軒家を手にした。 その時、私は中学生。 塾帰りにstkされてた時期だ。
0062私垢版2021/09/21(火) 23:50:59.95ID:PEntyLjk?2BP(1000) この頃、A曰く 私への嫌がらせだったらしい。 老人を老人ホーム送りにしたウザイ女と認識していたらしく、少し怖がらせてやろうという程度だったらしい。 ただ、しばらくstkしてると愛着が湧いてきたらしく、写真を撮るようになり いつの間にか好きになっていたらしい。 それで気持ちが押さえられなくなり、 駐輪場で遂に襲ってしまったそう。 私はこの話を聞いてる最中、トイレに駆け込み嘔吐した。 思考回路がショートして、目がグルグル、悪寒と震えで吐いてしまったようだ。 私を今まで苦しめてたのって、同じ家族だったの…? しかもそいつは家の近くに住んでて 隠し撮りして、仏壇に飾って……… 今思い出しても吐きそうになる…
0064名無しさん@ログイン中垢版2021/09/22(水) 00:11:12.54ID:1Xc0NjFC?2BP(0) イッチ色んな人に好かれてんなw 人徳あるけどそのせいで巻き込まれるとは皮肉なもんだ
0066私垢版2021/09/22(水) 07:28:18.93ID:Qi49pmf/?2BP(1000) >>63 身内揃って変人… >>64 そうなのかな…好かれてるなら嬉しいけど、 彼氏からは話し掛けやすいチョロそうな顔って言われるからw 道とかめっちゃ聞かれるタイプ >>65 乙!
0067私垢版2021/09/22(水) 07:36:57.03ID:Qi49pmf/?2BP(1000) ここからはAの今後について。 Aは長きに渡り私を苦しめたが、実際警察が証拠として持っている物は 私の後頭部強打事件、手首掴まれ事件、目隠し事件の3つ。 跡をつけられたり、家の前に張られてた証拠は無く(防犯カメラつけてからやらなくなったから) 執行猶予付きという結果になってしまった。 こいつ、こんなに悪い事したのにまだ世の中を歩けるの?普通に!?頭おかしい日本! とこの時は思った。 一応、接近禁止とかそういうのはあるけど そんなんいくらでも破れるし、 なんならムショに入ったとしても出てきたら一緒やん… ほんと悲しかった。
0068私垢版2021/09/22(水) 07:44:23.84ID:Qi49pmf/?2BP(1000) かなり落ち込んでいたある日、Aの親族を名乗る人から弁護士を通じて連絡があった。 どうやら今後のAについて話したい事があるらしく、コ○ダ珈琲で待ち合わせする事になった。 すまん、こんな話し合いをしてしまって コ○ダ珈琲許してけれ… 話を聞くと、 Aの奇行には気付いていたものの、まさかこんな事をしているなんて想像できなかったという。 そして、Aの事だからきっとまたやる 言いたくないけど家族としても止められるか不安 と無責任な事を言われた。
0069私垢版2021/09/22(水) 07:51:26.82ID:Qi49pmf/?2BP(1000) 私は いや、家に縛り付けとけ と思ったが、親族にも考えがあるらしい。 まず、Aを精神障害をきたしている事にするはしい。 老人による洗脳で私に執着してしまったという筋書きで、そして四国の田舎に飛ばすらしい。 (私は関東住み) Aの実家は四国で農家をやっているらしく、それはもう何もない田舎らしい。 スマホも契約させず、最低限のお小遣いだけ渡して農家を手伝わせるという。 そんなの、Aが承諾していなかったら意味ないんじゃないの?と私が聞くと Aは承諾しているらしい。 警察に捕まって、目が覚めたというAは 親族に言われた老人からの洗脳をすっかり信じているらしい。 この洗脳という言葉をすんなり受け入れるAはやはり頭がおかしいと思いつつ 老人はAを本当に洗脳していたのだろうか…と嫌な気分になった。
0073私垢版2021/09/27(月) 13:10:28.69ID:chOvXy3w?2BP(1000) >>70 幸せやで >>71 そうね、もうオバンだからstkされもしないだろうけど気を付けるよ… >>72 駄文だが楽しめたようでなにより
0074私垢版2021/09/27(月) 13:15:08.78ID:chOvXy3w?2BP(1000) この話を書こうと思ったきっかけは つい最近Aの親族から連絡があり、 Aはお見合い→結婚する事になったらしい。 Aはあれから更正したらしく、 見合い相手に過去の自分をしっかり話して、受け入れてくれる優しい女性と結ばれるみたい。 あの事件からもう10年も経とうとしているから、私の知っている恐ろしいAはもうどこにもいないのかもしれない。 ここまで聞いてくれてありがとう。 お前らも健康に気を付けてな、そして簡単に人は信じるなよ。