【新海誠】君の名は。284

瀧の入った三葉に胸ぐらを掴まれて
「バカにしやがって!」と言われた町長である三葉の父は、
今ではほとんど記憶が無い「妻とのなれそめ」を思い出していた。

三葉の父と母は「入れ替わり」によって出会ったのだ。
妻の中に初めて入った時の記憶が瞬間的に脳裏をかすめた。

「三葉・・・いや、・・・・お前は・・・誰だ?!」

「ありえない事」が自分に起きた時の、あの恐怖にも似た戸惑い。

初老になって現実主義でがちがちになった頭でも
全くそういう経験の無い「いいオトナ」よりは
まだ順応性が残っていたのだ。

「隕石が二つに分かれてこの町に落ちる?500人が死ぬだと?」

そうだ。「ありえないとんでもない事」が起きた時こそ
この役職の本領が生きてくる。

三葉の父は再び目の前に現れた三葉が
元通りになっていることにすぐ気づいた。

その目は「今のお前以外にソレを誰が出来る?」と訴えていた・・・

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