【最後の】和久井一朗とその時代 4【極道】
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
先月、ある一人の元ヤクザがこの世を去った。
森崎康幸氏である。
現役当時、地元を守る古き良きヤクザらしく生きた森崎氏の葬儀には、カタギ衆が多数訪れていた。
森崎氏はカタギに迷惑をかけないのは当然で、カタギを守るために体を張り、シノギは賭博のみという生粋の任侠人だった。
自身の組である森崎組を大きくしようとすることには興味などなく、若い衆も3人ほどしかいなかったのだ。
しかし現役当時は、誰もが認めるヤクザであった。
そして斯界の超大物と兄弟分でもあったのだ。
その兄弟分とは、十七代目緋川一家の和久井一朗総長である。
森崎氏の葬儀には、和久井総長も訪れていた。
少し微笑んだ顔の森崎氏の遺影は、和久井総長との再会を喜んでいるようでもあった。
和久井総長はその遺影を真っ直ぐに見つめている。
昔のことを思い出しているのであろうか。
2人の出会いは、今から30年以上前になるという。
【続きの購読は無料です】 当時、丸山組内の和久井会会長だった和久井一朗は、1000人ほどの組員を抱えていた。
上納金を徴収すれば裕福な暮らしをできたはずだが、和久井はそんなものを徴収しようという気は全くなく、自らのシノギで生計を立てていたのである。
そんなある日、懇意にしていたカタギの社長と食事をしていたとき、こんな話を耳にした。
「私の知り合いに極道らしい極道がいるんですよ」という内容である。
極道らしい極道。
和久井はその言葉が非常に気になった。
1000人の組員を抱える身ではあるが、それが極道らしい極道かと言われたら違うという意識が和久井の中で強くあったのだ。
なので、その社長が言う極道らしい極道に一度会ってみたいと思った。
そして一週間後、和久井は社長と共に、その男に会いに行くこととなった。
和久井たちを乗せた車が到着したのは、その男の事務所である。
事務所前も路上駐車できるほど広くはないので、和久井の運転手は「どこかに停めてきます」と言い、駐車場を探しに行った。
事務所はかなり小さくて古びており、玄関には看板もない。
扉を開けると、机とソファだけがあり、ソファには一人の男が座っていた。
彼こそ、極道らしい極道と呼ばれていた森崎康幸だった。
森崎はソファから立ち上がると「あぁ、ようこそ。汚いところですが、どうぞどうぞ」と和久井たちを気さくに迎え入れた。
話し方からはヤクザ特有の暴力のニオイなど全くしなかったが、顔や首、腕にある刀傷は、ただものではない雰囲気を醸し出していた。
森崎は茶を用意し、和久井と社長の前に置くと、笑顔で話し出した。
「和久井さん、じつはね、お噂はよく聞いてるんですよ」
和久井は「いやぁ、悪い噂じゃないんですか？」と返した。
森崎は「とんでもない。凄く立派な親分さんだと、大勢の人が言ってますよ」と言った。
【続きの購読は無料です】 そんな会話を交わしていると、近所の飲み屋の店員が事務所に突然駆け込んできた。
店員は焦り切った声で「森崎さん！うちの店でヤクザが5人ほど暴れてるんです！」と言った。
森崎の顔は、先ほどまでの穏やかな表情から、険しい表情に変わっていく。
そしてソファから立ち上がると「分かった。すぐ行く」と店員に言った。
和久井は「森崎さん、相手は5人だ。私も行きます」と言った。
しかし森崎は「お気持ちは嬉しいですが、和久井さんにもしものことがあったら大変です」と返す。
続けて「せっかく来ていただいたのに申し訳ありません」と言いながら、事務所前に置いてあった自転車に乗り、飲み屋へと向かったのである。
居ても立っても居られない和久井は、店員に飲み屋の場所を聞くと、社長のほうを向き「今日はありがとうございました」と言い残し、事務所を飛び出た。
事務所の前には和久井の車が横付けされており、運転手が待っていた。
和久井は「あぁ、すまんな」と言いながら車に乗った。
運転手は柴村という30歳そこそこの男で、和久井会の中でも特に頭が切れる人材である。
柴村は車を走らせながら「親分、うちの事務所に電話して、応援を呼びましょうか？」と言った。
和久井は「いや、他の者は巻き込みたくない。飲み屋に着いたら、お前も店の前で待っていてくれ」と言った。
今の和久井には、電話一本で駆け付けてくれる若い衆が何人もいる。
しかし、その地位に安住し、ヤクザらしく生きることを忘れてはいないかと和久井は自問自答していた。
カタギの依頼に対し、何も持たずに5人のヤクザに立ち向かって行く森崎の姿を見て、特にそう思ったのかもしれない。
【続きの購読は無料です】 ＿人人人人人人人人人人人人人人人＿
＞ そうなんだ、すごいね！ ＜
´￣^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^￣
__､､=--､、 ＿＿
/ ・ ﾞ! ／・ ｀ヽ
| ・ __,ﾉ （＿ ・ |
ヽ、 (三,､, ＿） /
/ー-=-i'’ （__＿＿,,,.ノ
|＿＿,,/ |＿＿ゝ
〉 ） （ ） ※元山口組二次団体最高幹部“極道作家”沖田臥竜が描くリアルアウトロー書籍！
『絶賛好評発売中！』
〓沖田臥竜(おきた･がりょう)とはいったい何者なのか？(経歴)〓
※元山口組二次団体最高幹部/作家｡兵庫県尼崎市出身｡76年生まれ｡元山口組二次団体最高幹部｡
所属組織の組長引退に合わせて､ヤクザ社会から足を洗う｡
以来､ネット媒体､新聞､書籍などで作家として執筆活動を始める。
ヤクザに関する多数の記事をウェブサイトや週刊誌、夕刊紙などに寄稿しており、書籍も発売している！
【沖田臥竜 / 著書】
★極道作家“沖田臥竜”が東スポ連載開始！
★沖田臥竜が解説！『分裂騒動の今』
※関西では「大阪スポーツ」中京では「中京スポーツ」九州では「九州 スポーツ(朝刊)」
(月)〜(木)まで毎日掲載中！
★『生野が生んだスーパースター文政』
※ｲﾝﾀｰﾈｯﾄで話題の小説がついに単行本化！
これがﾘｱﾙ大阪裏社会だ!
ﾔｸｻﾞ､半ｸﾞﾚ､詐欺師に盗っ人大集合！⇒ https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4866250704/ref=mw_dp_sim_ps4
★『尼崎の一番星たち』
※ﾃﾞﾋﾞｭｰ作｢生野が生んだｽｰﾊﾟｰｽﾀｰ 文政｣を超える快作が誕生!
ﾃﾞｨｰﾌﾟすぎる街､兵庫県･尼崎を舞台に､常識破りのｱｳﾄﾛｰたちが織りなす群像劇！⇒ https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4866250968?qid=1516180083&;ref=aw_d_ol_books&sr=1-1
★『2年目の再分裂』“｢任侠団体山口組｣の野望”
※｢核弾頭｣｢秘密兵器｣と称された織田絆誠元若頭代行らが突如組織を離脱､新団体を立ち上げた！
山口組二次団体の最高幹部だった作家･沖田臥竜が､内部情報を元に任侠団体山口組の野望を追跡！⇒ https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4866250917/ref=mw_dp_sim_ps4
★『惡問』のすゝめ ｢猫組｣有名講師陣による禁断のﾄﾞﾘﾙ ~ﾔｸｻﾞ･暴走族の知られざる実態~
※ヤクザの起源から暴力団への変容を歴史的背景から解説！
暴走族と関東連合など半グレと呼ばれる、新しい不良集団の実態についても詳しく解説！⇒ https://www.amazon.co.jp/dp/4198643288
★沖田臥竜 Twitter⇒ https://twitter.com/garyookita 和久井の親分飲む茶やから、熱っいにしてもってこい！
おお、はい！（ガチャン！ 特別企画【和久井会 名言集】
「極道は職業ではなく生き方。なんてことを聞きますが、極道らしい生き方をする者に最近まったく会っていません」
〜和久井会会長 和久井一朗〜
「会長の凄いところですか？ 逆に凄くないと思うところを教えてくださいよ」
〜和久井会若頭 如月道春〜
「40年ほど前は貧乏をしたこともありますよ。でも兄貴を信じてここまで来た」
〜和久井会舎弟頭 井村宗山〜
｢和久井の名前を出せば、何でもまかり通りますよ。だから出さないんです」
〜和久井会本部長 藤川昭紀〜
「車を運転するでしょ。うちでは堅気さんにクラクション鳴らしたら破門で、窓開けて怒鳴れば絶縁です。冗談ですが、それぐらいの気持ちです」
〜和久井会若頭補佐 秋野雅也〜
「刑務官にも優遇されるんです。和久井さんの子なら、おかしなことでここに来たんじゃないだろ、ってね」
〜和久井会若頭補佐 佐々木弘樹〜 丸山鉄也（まるやま てつや）は日本のヤクザ。初代丸山組組長。
1958年頃、三代目山口組の二次団体だった柳川組組長・柳川次郎の舎弟となり、柳川組に加盟。
同年に枚方市で起こった柳川組と松尾組の抗争に参加し、懲役2年の刑に処される。
1961年、柳川組を脱退。再び丸山組は独立組織となる。
1965年、対立組織との抗争で、相手組員を日本刀で斬り付け、懲役7年の刑に処される。
1974年、対立組織の組員に襲撃され重傷。その際、たまたま居合わせた組員や堅気の関係者4人も巻き添えとなり、自らの責任を感じてケジメとして左手の指4本を切り落とした。
3日後、襲撃を行った組織の事務所へ単身で乗り込んで組長を射殺し、懲役12年の刑に処される。
1986年、出所した翌日に、かねてより遺恨のあった組織の組長宅にゴルフクラブを持って侵入して重傷を負わせ、懲役7年の刑に処される。
1995年、肝臓癌のため死去。（享年68）
50年の渡世歴のうち、半分以上となる28年間を刑務所で過ごすという武闘派人生に幕をおろした。 高村政樹（こうむら まさき）は日本のヤクザ。二代目丸山組組長。
1953年、地元だった吹田市の博徒系組織の若衆として渡世入り。
1958年に起こした傷害事件による服役中に所属組織が解散するも、獄中で丸山組の丸山鉄也組長と知り合い、出所後に丸山の若衆となる。
1962年には自らの組織である鉄政会を結成し、丸山組の発展に大きく貢献。
和久井一朗若頭の補佐役を経て、1990年には若頭に就任し、丸山組の懐刀として手腕を発揮する。
社会不在が長かった丸山に代わって義理場に顔を出すことも多く、社交的な性格だったため、高村の顔は広く他団体に知れ渡っていた。
いわゆるイケイケだった丸山とは全く正反対のタイプだと評されていたが、高村は丸山に対して非常に忠実で、また丸山も高村をとても信頼していた。
のちに三代目丸山組組長となる八尋肇の器量を最も早く見抜いたのも高村だと言われており、若干25歳だった八尋を本部長に据えるなど、周囲から見れば大胆な人事を行った。
なお、この人事に対して丸山は獄中から反対したが、八尋が単身で何度も敵対組織の事務所に殴り込みをかけたことなどを知ると、一転して承認したという。
その八尋の活躍などにより丸山組は発展を加速させたが、1995年に丸山が癌で死去。
和久井組長代行が二代目を継承すると思われていたが、高村が二代目を継承した。
2年後には病に倒れて引退するが、その直前まで義理場への顔出しは一度も欠かさず、また若者への躾や教育も自ら進んで行っていた。
引退から4年後の2001年、心不全により、この世を去った。 八尋肇（やひろ はじめ）は日本のヤクザ。三代目丸山組組長。
幼少の頃より大阪府枚方市で過ごしていた。中学時代は地元でも有名な不良少年で、幾度となく警察の世話になる。
中学卒業後は鳶や板金業の会社を転々とするが長続きせず、18歳で丸山組系春野総業の若衆となり、翌々年には若頭に就任した。
その後、実力を認められ丸山組の直系若衆となり、八尋会を結成。
その後も、対立組織事務所を単身で襲撃するなど、丸山組長譲りの武闘派として丸山組の発展に貢献した。
また、八尋のカリスマ性に魅了された若者が続々と門を叩き、八尋会は200人を超える大組織となった。
1997年には八尋会を中田武雄に継がせ、若干29歳で丸山組の三代目を継承。
週に一度は病気引退した高村二代目組長の自宅を訪ねて見舞うなど、義理人情に熱い一面も見せた。
その後も地元組織との抗争を重ね、広い地盤を死守。
1999年には殺人未遂で実刑判決を受け、社会不在を余儀なくされるも、若頭以下執行部が一丸となり、組の運営に尽力。
2006年の出所の際には、400名を超える組員が刑務所前で八尋を出迎えるなど団結の強さを見せた。 組長・八尋肇
若頭・明智聡志（明智組組長）
最高顧問・和久井一朗（和久井会会長）
舎弟頭・秋山義彦（秋山一家総長）
本部長・中田武雄（二代目八尋会会長）
顧問・薮田政重（薮田組組長）
顧問・柳谷紀夫（柳谷会会長）
顧問・奈良崎健二（奈良健組組長）
若頭補佐・谷中保夫（正闘会会長）
若頭補佐・山崎仁（山仁組組長）
若頭補佐・中村大輝（三代目真崎組組長）
若頭補佐・篠崎耕平（二代目八響会会長）
若頭補佐・原田旭（三代目服部組組長）
若頭補佐・葛西達哉（葛西会会長）
舎弟頭補佐・伊崎淳二（伊崎組組長）
舎弟頭補佐・川城信人（川信会会長）
舎弟頭補佐・吉野哲（三代目山岡組組長）
舎弟頭補佐・大木正親（大木会会長）
筆頭若中・喜村辰弥（喜村組組長）
他、若中25名 ＿人人人人人人人人人人人人人人人＿
＞ そうなんだ、すごいね！ ＜
´￣^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^￣
__､､=--､、 ＿＿
/ ・ ﾞ! ／・ ｀ヽ
| ・ __,ﾉ （＿ ・ |
ヽ、 (三,､, ＿） /
/ー-=-i'’ （__＿＿,,,.ノ
|＿＿,,/ |＿＿ゝ
〉 ） （ ） 概要
惡龍會は2000年に初代総会長のテル氏により埼玉鶴瀬を本拠に結成された。
活動期間は短かったにも関わらず、埼玉県の暴走族を唯一統一したと言う伝説の巨大暴走族。
最大勢力を誇った2003年には構成員が1300名を超えた。
惡龍伝説
結成当初、テル総長率いる惡龍會が地元やくざと抗争になるも一歩も引かず、
その根性と心意気で圧倒したテル総長はやくざと呑み分けで手打ちに至った。
そして、やくざから埼玉県下の暴走族を統一する懇願を受け、
埼玉県鶴瀬を総本部に、
闘龍連合・全日本惡龍連盟・惡龍霊心愚・惡龍レディース・惡龍愚連隊、政治結社●惡龍青年同盟の６団体を傘下に置き、県内を破竹の勢いで進出し、見事埼玉統一を成し遂げた。
ブラック卍エンペラー・関東連合・ＣＲＳ・全狂連・東京連合・鬼羅連合６団体の総長は初代テル総会長の舎弟となり、
惡龍會は関東全域の暴走族に影響力を及ぼした。 和久井さんが毎日事務所で召し上がっている質素倹約弁当は美味いんでっか！？ 振り向くな、と
難波安のなの字も出すな、と
も、諸永のもの字も出すなちいいよろがキサンぶちくらしちゃるけの、と ※元山口組二次団体最高幹部“極道作家”沖田臥竜が描くリアルアウトロー書籍！
『絶賛好評発売中！』
★沖田臥竜 Twitter⇒ https://twitter.com/garyookita
★沖田臥竜 blog⇒ http://ameblo.jp/ts217ts217/
〓沖田臥竜(おきた･がりょう)とはいったい何者なのか？〓
※元山口組二次団体最高幹部/作家｡兵庫県尼崎市出身｡76年生まれ｡元山口組二次団体最高幹部｡
所属組織の組長引退に合わせて､ヤクザ社会から足を洗う｡
以来､ネット媒体､新聞､書籍などで作家として執筆活動を始める。
ヤクザに関する多数の記事をウェブサイトや週刊誌、夕刊紙などに寄稿しており、書籍も発売している！
【沖田臥竜 / 著書】
★あの極道作家“沖田臥竜”が満を持して東スポ連載開始！
★沖田臥竜が解説！『分裂騒動の今』
※関西では「大阪スポーツ」中京では「中京スポーツ」九州では「九州 スポーツ(朝刊)」
(月)〜(木)まで毎日掲載中！
★『生野が生んだスーパースター文政』
※ｲﾝﾀｰﾈｯﾄで話題の小説がついに単行本化！
これがﾘｱﾙ大阪裏社会だ!
ﾔｸｻﾞ､半ｸﾞﾚ､詐欺師に盗っ人大集合！⇒ https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4866250704/ref=mw_dp_sim_ps4
★『尼崎の一番星たち』
※ﾃﾞﾋﾞｭｰ作｢生野が生んだｽｰﾊﾟｰｽﾀｰ 文政｣を超える快作が誕生!
ﾃﾞｨｰﾌﾟすぎる街､兵庫県･尼崎を舞台に､常識破りのｱｳﾄﾛｰたちが織りなす群像劇！⇒ https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4866250968?qid=1516180083&;ref=aw_d_ol_books&sr=1-1
★『2年目の再分裂』“｢任侠団体山口組｣の野望”
※｢核弾頭｣｢秘密兵器｣と称された織田絆誠元若頭代行らが突如組織を離脱､新団体を立ち上げた！
山口組二次団体の最高幹部だった作家･沖田臥竜が､内部情報を元に任侠団体山口組の野望を追跡！⇒ https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4866250917/ref=mw_dp_sim_ps4
★『惡問』のすゝめ ｢猫組｣有名講師陣による禁断のﾄﾞﾘﾙ ~ﾔｸｻﾞ･暴走族の知られざる実態~
※ヤクザの起源から暴力団への変容を歴史的背景から解説！
暴走族と関東連合など半グレと呼ばれる、新しい不良集団の実態についても詳しく解説！⇒ https://www.amazon.co.jp/dp/4198643288 頼むから自演と
連投だけはするな淋しなるやろ
肛門野郎 和久井を乗せた車は、ヤクザが暴れているという飲み屋に到着した。
店の前には、森崎の自転車が置いてある。
和久井はすぐに店の中に入った。
すると真っ先に目に飛び込んで来たのは、短刀を持ったヤクザ2人と対峙する森崎の姿だった。
床には3人のヤクザが倒れている。
和久井は「どっちか1人、外へ出ろ！お前らもヤクザならサシで勝負しろ！」と言った。
森崎は和久井のほうを見ず、相手のヤクザを睨み付けながら「和久井さん、わざわざすみませんね」と言った。
相手のヤクザは2人とも興奮状態である。
そして和久井の顔を見て「お前、和久井だろ。お前をやっちまえば、大きな手柄になるなぁ」と言った。
そして2人が和久井に短刀を向けた瞬間、和久井は店の玄関にあった植木鉢を投げた。
植木鉢は相手1人の顔面に命中し、それと同時に和久井はその相手に殴りかかっていったのである。
和久井は1000人もの組員を抱えるようになってからは喧嘩をすることはなくなったが、かつては毎日のように喧嘩をしていた。
相手とは場数が違い、一瞬のうちに2人を制圧したのである。
森崎は「和久井さん、見事ですね」と言った。
和久井は「とんでもない。森崎さんの街は、こんなトラブルが多いんですか？」と尋ねた。
森崎は「トラブルは、どこの街でもあると思いますよ」と言った。
確かにその通りである。
ただこの街では、トラブルがあれば、カタギ衆は森崎を頼って来るのだ。
それくらい森崎は地域に根ざした極道だった。
もちろん人助けをして金を貰うわけでもない。
しかし食わないと生きてはいけないので、御法度の賭博でシノギをしているのである。
【続きの購読は無料です】 森崎は和久井に「和久井さん、飲みに行きませんか？」と提案した。
和久井は「行きましょう」と言ったあと、店の前に出て、運転手の柴村に「何時になるか分からないから、今日はタクシーで帰ることにする。ご苦労だったな」と告げた。
柴村は「はい」と返事をした。
そこへ森崎がやって来て「彼も一緒に飲みに行きましょうよ。何かの縁だ」と言った。
柴村は恐縮しながらも、少し嬉しそうな顔をしている。
それを見た和久井は「じゃあ、そうさせていただこう」と言い、一行は歩き出した。
そして着いたのは、小さな居酒屋だった。
居酒屋の大将は明るく「森崎さん、いらっしゃい！」と声をかける。
森崎は「今日は大事なお客さんが2人いるんだ。奥の座敷を借りるよ」と言った。
柴村は、森崎の心配りが嬉しかった。
居酒屋では、ヤクザの生き方について和久井と森崎は語り合った。
見事に意気投合し、いい酒の席となったのである。
そこで和久井は、ひとつの提案をした。
「柴村、修行のために森崎さんのところで少しお手伝いをさせてもらったらどうだ？」というものである。
森崎は「和久井さん、うちは貧乏ですから、彼に飯を食わせる約束はできませんよ」と言った。
和久井は「そばに置いてやってもらえるだけでいいんです。柴村、どうだ？」と言った。
突然の提案だったが、柴村は「親分が私のことを考えてくださってのことです。森崎さんの了承が得られたら、喜んで修行させていただきます」と答えた。
森崎は「じゃあ、面倒かけるかもしれないが、がんばってくれよ」と笑顔で答えた。
【続きの購読は無料です】 和久井がこの提案をしたのには、深い意図があったのは言うまでもない。
賭博に関する言葉で「寺銭」というものがある。
かつてのヤクザたちは寺を借りて賭博を開帳していたという歴史があり、場所代として収益の一部を寺に支払っていた。
このことから「寺銭」という言葉が生まれたのだ。
柴村の実家は、賭博を開帳している寺だった。
幼いころから賭博に親しんでいるため、賭博の才能があったのだ。
なので、生粋の博徒である森崎の側で修行することで、その才能が大きく開花するかもしれないと考えた。
その予想は的中し、半年後には柴村の名は、勝負師として広く知られるほどになった。
一晩で何千万円もの大金を稼ぐこともあったほどである。
しかし、暮らしに必要な最低限の金しか持とうとしなかった森崎の背中を見ていたこともあり、勝った金はすべて少しだけ手元に残し、あとは孤児院などに匿名で寄付していた。
そして地元のカタギ衆を守ることにも力を注ぎ、多くの人から慕われるようになったのだ。
森崎は、柴村の成長に目を細めていた。
そしてある日、柴村に対し「誰もが一人前のヤクザと認めるまでになったな」と話しかけた。
柴村は「まだまだですが、ありがとうございます。一生勉強です」と答えた。
森崎は「もうここへ居ても、何も学ぶことはないだろう。そろそろ和久井さんのところへ帰るか？」と提案した。
【続きの購読は無料です】 柴村は「和久井親分に、成長した姿を見ていただきたいという想いもありますが、ここで修行させていただいて、ひとつ考えたことがあるんです」と言った。
森崎は当然「何を考えたんだ？」と尋ねた。
柴村は「博徒として学んだことも大きかったですか、地域の皆さんを守る生き方が少しできたことが自信になったんです」と答えた。
そして続けて「それはヤクザでなくてもできると考えました」と言った。
森崎は「ヤクザから足を洗うのか？」と尋ねた。
柴村は「もちろん、和久井親分に話してからですが、実家の寺を継ごうかと思ってます。寺を継いで、地域の人を助ける住職になりたいんです」と言った。
森崎は笑顔で「そうか、それはいいな」と言った。
翌日、森崎と柴村は和久井会の本部を訪れ、和久井にその旨を話した。
柴村は正座をし「親分、勝手なことを言って申し訳ありません」と謝罪した。
和久井は「何を謝ることがある。道が見つかったのだから、それはいいことじゃないか」と答えた。
柴村は涙を流している。
和久井は続けて「いい住職になって、うちの若い者の相談相手にでもなってやってくれよ」と言った。
そして和久井は森崎に対し「本当にありがとうございました」と礼を言った。
こうして柴村はヤクザから足を洗った。
そして後に、和久井と森崎は兄弟分の盃を交わすこととなったのである。
森崎が体調を崩して引退しても、良好な関係は続いた。
政治的な意味合いなど全くない、男と男の付き合いである。
【続きの購読は無料です】 そんな大事な兄弟分である森崎が、この世を去ったのだ。
葬儀場で和久井は、森崎の遺影を見つめながら、昔のことを色々と思い返していた。
悲しみをこらえ、口を真一文字に結ぶその姿は、まるで武士のようである。
お経が読まれている中、焼香が始まった。
司会者が「和久井一朗殿」と呼び、和久井の順番であることを告げる。
和久井はゆっくりと立ち上がり、祭壇へと向かった。
祭壇の前に来ると、和久井は静かに手を合わせた。
お経を読む僧侶の声は、どこかで聞いたことがある声だ。
僧侶は、柴村だった。
柴村は和久井のほうを見て、頭を下げた。
それに気づいた和久井は、心の中で「兄弟、柴村も立派に成長したようだ。これからもあっちの世界で見守ってやってくれよ」と言った。
【了】 鳥取大学医学部に
「兼子幸一教授がニセ診断書作って精神病院に監禁したけど」なんて言って
ニセ診断書をFAXで送ったら
鳥大は「お答えできません」と言い
電話やFAXの着信拒否の措置を取るんだから北朝鮮なみ
一流企業リコーのスキャンダルを隠蔽するため精神病院に強制入院させられた
東京リコー本社広報室もビビり「お答えできません」
任侠のお方
「表沙汰にしてほしくなければ・・・」とお願いします ＿人人人人人人人人人人人人人人人＿
＞ そうなんだ、すごいね！ ＜
´￣^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^￣
__､､=--､、 ＿＿
/ ・ ﾞ! ／・ ｀ヽ
| ・ __,ﾉ （＿ ・ |
ヽ、 (三,､, ＿） /
/ー-=-i'’ （__＿＿,,,.ノ
|＿＿,,/ |＿＿ゝ
〉 ） （ ） 八王子唯我一家の原唯我総裁と
五分兄弟の和久井さんですか？
原唯我総裁は、歌舞伎町の帝王工藤あっくんの
兄貴分 十七代目緋川一家の傘下組織の事務所は、どの事務所でも常に飯が炊かれている。
組員が食うことに困らないように、という理由だそうだ。
十七代目緋川一家若中で宮本会会長である宮本貴哉会長の事務所にいたっては、飯の他に駄菓子もたくさん用意されている。
これは、近所の子どもたちがいつでも遊びに来られるように、という理由だという。
宮本会長が直参に取り立てられたのは最近で、事務所開きも最近のことだ。
宮本会の組員は50人ほどで、優秀な人材ばかりである。
宮本会長は、先に紹介した森崎氏とも獄中で知り合い、ヤクザとしての生き方を教わったという。
そして森崎氏が和久井総長と兄弟分ということは、森崎氏が出所するまで聞かされてなかったそうだ。
宮本会長が遠慮してしまうと考えての、森崎氏の配慮だろう。
そしてまた、我々取材班も恥ずかしながら、和久井総長に兄弟分がいることをずっと知らなかった。
それはさておき、宮本会の事務所には、よく子どもたちが訪れる。
どういうわけか、宮本会長は子どもたちに人気であり、女の子たちには「みやもっち、一緒にお風呂入ろうよ」などと言われ、からかわれている。
どこぞの外道ヤクザは、女をソープに沈めるなんてことをしているようだが、それに比べたらなんと平和な話であろうか。
事実、宮本会の事務所がある街は、宮本会のパトロールによって常に平和である。
我々は宮本会長に「街の人からここまで慕われたら、街から離れられませんね」と言ったことがある。
宮本会長は「私がいなくなっても、うちの誰かが代わりをやってくれるので大丈夫です」と笑顔で答えてくださった。
ハッキリとは言わなかったが、緋川一家や和久井総長のためなら、いつでも体をかける覚悟があるという気持ちの表れだろう。
宮本会長はそういう侠であり、言うまでもなくヤクザなのである。
【了】 宮もっち！
ところで和久井会長は「和久井会」ではなかったのですか？ >>43
唯我一家に吸収されました
唯我一家原総業丸山組ですよ 幼女「みやもっちって童貞！？」
宮本「ど、ど、ど、童貞ちゃうわ！！！」 >>40
ちょっと待て！
宮本は和久井が緋川一家（実態は丸山組）の当代となり、武田が二代目和久井会の
当代になったときに、和久井会若頭如月の組員から二代目和久井会の直参に昇格した
設定じゃなかったのか？ >>47
天下のみやもっちは出世街道まっしぐらですわ え、和久井が丸山継いだ後からの話なの？
その設定はリセットじゃないの？ 名言
和久井の下にじゅんじゅんあり
和久井の上にはじゅんじゅんあり >>61
俺が出た葬式に司会なんていたことがない。暴力団の葬式は司会がいるのか？ >>62
司会いないほうが珍しいんじゃね？
別に暴力団とか関係なく、それなりの規模の葬式なら司会はいるぞ >>63
進行役ならいたわ。でも司会なんて見たことないわ。 和久井親分、よいゴールデンウィークをお過ごしください！ 俺やっと和久井総長から盃貰えることになったわ。
もう嬉しくて嬉しくてたまらん。
俺この人の為なら死んでも構わん! >>74
そうです。
直参にならさせて頂きました。 十七代目緋川一家の傘下組織の実態を知りたい。
そう考えた我々取材班は、意を決して取材を申し込むことにした。
取材をお願いしたのは、緋川一家若中の賀川道也組長が率いる賀川組である。
賀川組長は新進気鋭の46歳で、緋川一家葛西会からの内部昇格で直参になった。
有名大学を卒業してヤクザの道に進んだだけあって頭脳派だが、抗争事件で長期刑を務めていた武闘派でもある。
賀川組には127人の組員が在籍しているが、そのうち13人が抗争事件により服役中だという。
賀川組は破廉恥や外道的な罪ではなく、抗争事件による服役者しかいないのだ。
もちろんそれは賀川組に限らず緋川一家全体で言えることである。
賀川組の事務所は3階建てのビルで、当番組員が常に5名待機している。
我々が訪問すると嶋内明雅本部長が迎えてくださった。
さっそく我々は嶋内本部長に「よく事務所にはいらっしゃるのですか？」と尋ねた。
嶋内本部長は「本部長という役職をもらってますから、本部にはできる限り居ます」と教えてくださった。
そして今回の取材では、賀川組長にお話を伺うこともできたのである。
さっそく我々は、昨今の景気について尋ねてみた。
すると賀川組長は「緋川の代紋を背負ってるところはどこもそうですが、金儲けのためにヤクザをしてるわけではないんです」と答えてくださった。
カタギに被害を及ぼすシノギなど皆無で、街を守ることで住民からの信頼を得て、地域に根ざすヤクザであることを心がけているという。
地域の老人がオレオレ詐欺に引っかかった際には、その詐欺を仕切っていた組に乗り込んで解散させた話は有名だ。
「あんなことする連中は、この国に不要なんです。よその組とはいえ、同じヤクザとして恥ずかしいですよ」と賀川組長は言う。
そして何より印象的だった言葉がある。
「大学なんてところは、勉強すれば誰でも入れます。でも、和久井親分から盃をおろしてもらうには、誰でもという訳にはいかない」という言葉だ。
緋川一家を率いる和久井総長の直参であることの誇りを、強く感じたのは言うまでもない。
【了】 ※元山口組二次団体最高幹部“極道作家”沖田臥竜が描くリアルアウトロー書籍！
『絶賛好評発売中！』
【沖田臥竜(おきた･がりょう)とはいったい何者なのか？】
※元山口組二次団体最高幹部/作家｡兵庫県尼崎市出身｡76年生まれ｡元山口組二次団体最高幹部｡
所属組織の組長引退に合わせて､ヤクザ社会から足を洗う｡
以来､ネット媒体､新聞､書籍などで作家として執筆活動を始める。
ヤクザに関する多数の記事をウェブサイトや週刊誌、夕刊紙などに寄稿しており、書籍も発売している！
★http://biz-journal.jp/2018/03/post_22732_3.html
★http://r-zone.me/2018/05/post-2210.html
【沖田臥竜 / 著書】
★『生野が生んだスーパースター文政』
※ｲﾝﾀｰﾈｯﾄで話題の小説がついに単行本化！
これがﾘｱﾙ大阪裏社会だ!
ﾔｸｻﾞ､半ｸﾞﾚ､詐欺師に盗っ人大集合！⇒ https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4866250704/ref=mw_dp_sim_ps4
★『尼崎の一番星たち』
※ﾃﾞﾋﾞｭｰ作｢生野が生んだｽｰﾊﾟｰｽﾀｰ 文政｣を超える快作が誕生!
ﾃﾞｨｰﾌﾟすぎる街､兵庫県･尼崎を舞台に､常識破りのｱｳﾄﾛｰたちが織りなす群像劇！⇒ https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4866250968?qid=1516180083&;ref=aw_d_ol_books&sr=1-1
★『2年目の再分裂』“｢任侠団体山口組｣の野望”
※｢核弾頭｣｢秘密兵器｣と称された織田絆誠元若頭代行らが突如組織を離脱､新団体を立ち上げた！
山口組二次団体の最高幹部だった作家･沖田臥竜が､内部情報を元に任侠団体山口組の野望を追跡！⇒ https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4866250917/ref=mw_dp_sim_ps4
★『惡問』のすゝめ ｢猫組｣有名講師陣による禁断のﾄﾞﾘﾙ ~ﾔｸｻﾞ･暴走族の知られざる実態~
※ヤクザの起源から暴力団への変容を歴史的背景から解説！
暴走族と関東連合など半グレと呼ばれる、新しい不良集団の実態についても詳しく解説！⇒ https://www.amazon.co.jp/dp/4198643288
★沖田臥竜 Twitter
https://twitter.com/garyookita
https://twitter.com/pinlkiai
http://twitter.com/4649okita
★沖田臥竜 blog
http://ameblo.jp/ts217ts217/ >>1
和久井一門の右翼を教えて下さいm(__)m おう！直参の俺が光臨したど！なんでも答えたる！
暇な時にだけどな！ 十七代目緋川一家筆頭若中は、言わずと知れた喜村組の喜村辰弥組長である。
「万年修羅場の喜村組」と呼ばれる超好戦的な組織を率い、自身も度重なる服役を務めた猛者だ。
緋川一家に楯突くような組があれば、真っ先に飛んで行く喜村組の武闘派っぷりは、ヤクザ界でも一番であることは誰も異論がないだろう。
そんな喜村組長が緋川一家の定例会に参加し、静かに座っていたら、何やら大きな喧嘩が始まると他の直参組長は感じるという。
喧嘩のことを口にして、他者に火の粉はかけたくないという喜村組長の気づかいだろう。
しかし他の直参組長は気がかりで「喜村の兄弟、何かあれば手伝うからな」と声をかけるのだ。
昨年11月におこなわれた定例会。
そのときも喜村組長は静かだった。
和久井総長も、その様子に気づいていた。
そして定例会が終わると「喜村、ちょっと話がある」と声をかけた。
そして総本部の一番奥にある部屋へ、喜村組長を招き入れた。
部屋には緋川一家の屋台骨を支える葛西達哉若頭もいた。
和久井総長はゆっくりとした口調で「正月あたり、北海道に用事がある。一緒に来てくれ」と言った。
喜村組長は驚いたが、断るわけにもいかない。
しかし、つい「親分・・・」という言葉が口から出た。
和久井総長は「お前のところの組は、いま80人ぐらいか？」と言った。
喜村組長は「はい、ちょうど80人です。シャバにいるのは7人です」と返事をした。
和久井総長は「では、その7人も北海道に来てくれ。手伝ってほしいことがある」と言った。
そして和久井総長は「頼んだぞ」と言い、ソファから立ち上がって退室した。
部屋に残った葛西若頭は喜村組長に対し「なぁ兄弟、たまにはシャバで正月を過ごせっていうことだよ」と声をかけた。
喜村組長は「分かってるけどよ、面倒事を放っておくと、緋川のメンツが立たねえ」と言った。
すると葛西若頭は、封書をテーブルに置き「それなら、心配いらない」と言った。
対立していた組の詫び状、そして組を解散することを明記した念書である。
和久井総長の気持ちを察して、葛西若頭が動いた成果である。
【了】 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
